国内ニュース


 奈良先端大、ポイ捨てごみと付帯情報の同時収集システムを普及啓発

発表日:2022.02.22


  奈良先端科学技術大学院大学は、ポイ捨てごみを拾いながら、種別や位置情報を自動収集する環境美化活動の体験イベントを開催する(清掃実施エリア:奈良県生駒市・近鉄生駒駅周辺、開催年月日:2022年3月19日)。奈良県下ではポイ捨てごみ等をめぐる地域課題(例:奈良公園のシカのごみ誤食・致死)が顕在化しており、看板やゴミ箱の重点的な配置が急務となっている。同大学は、看板等の効率的な配置を計画するに当たり、先ずは実態把握が不可欠であると考え、ポイ捨てごみの種別や位置情報を記録するデバイス「センサ装着型トング」を開発し、実環境下における導入可能性を評価している(立花ら, 2021, 2022)。センサ装着型トング(以下「IoTトング」)は、実際にごみを挟むトングと内視鏡カメラ・スマートフォンで構成されており、画像データからごみの種別(缶、ペットボトル等)や位置情報をスマートフォン上で推定する。同大学が提案するシステムは、IoTトングを用いて取得した情報をクラウドに送信することで、網羅的な情報の収集・蓄積とマッピングができるものとなっている。今回のイベントは、日本たばこ産業(株)との連携プロジェクト「Rethink PROJECT」の一環として企画されたもので、地元自治体(生駒市)のSDGs関連事業の支援を受けている。同プロジェクトで提唱されている活動理念を取り入れ、「IoTトングで『ひろえば街が好きになる運動』with Rethink PROJECT」と銘打ち、70名程度の市民参加を募っている。

情報源 奈良先端科学技術大学院大学 プレスリリース(研究成果)
機関 奈良先端科学技術大学院大学 日本たばこ産業(株)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 環境美化 | スマートフォン | SDGs | ポイ捨て | 生駒市 | センサ装着型トング | IoTトング | 内視鏡カメラ | Rethink PROJECT | ひろえば街が好きになる運動
関連ニュース

関連する環境技術