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 〈PFAS〉京都で暫定基準56倍!地下水の飲用は控えるよう呼びかけ

発表日:2023.09.19


  京都府は、綾部市内の犀川(さいがわ)やその支流で、国の暫定目標値の56倍の有機フッ素化合物(PFAS)が検出されたと発表した。PFASは1万種類以上ある有機フッ素化合物の総称で、水や油をはじき熱にも強いことから、フライパンや食品の包み紙など身近なものに使われてきた。体に蓄積することから有害性が指摘されており、現在、国内で製造禁止となっている。これまでに横田基地(東京都)や普天間基地(沖縄県)周辺などで高濃度のPFASが検出されている。検出された地域では、市民により自主的に血液検査が行われている処もある。今回、最大で国の定める暫定目標値(1リットルあたり50ナノグラム)の50倍以上のPFASが犀川の支流の天野川で検出(2800ナノグラム)。天野川と合流地点より下流にある犀川の小田橋、三宅橋、小貝橋でも暫定目標値を上回った。京都府は上流に位置する事業者の放流が原因と推察されることから、活性炭交換を指導し9月20日に完了する予定と発表している。綾部市は犀川周辺の住民に対し、水質検査を行うまでは地下水の飲用利用を控えるよう呼び掛けると共に、水道水は安全性が確認できていると発表している。

情報源 京都府 報道発表(綾部市ホームページ)
綾部市 新着情報
機関 京都府 綾部市
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 地下水 | 活性炭 | 京都府 | 水質調査 | 綾部市 | 有機フッ素化合物 | PFAS | 犀川 | 暫定目標値 | 天野川
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