森下仁丹(株)は、大阪府立大学の小西康裕教授らの研究グループとともに、希少金属(レアメタル)や希少貴金属(金、銀等)を効率的に回収可能な新規バイオカプセルを開発し、その成果を特許出願した。レアメタルは、世界的な需給バランスの逼迫が懸念され、日本にとっても長期的な安定確保が重要な課題となっている。そのため、廃棄されている製品等からの回収方法が見直されているが、従来の方法は、エネルギーコストが高く、有害な有機溶媒を大量に用いる等の問題があった。また、吸着剤や微生物を用いた回収方法も提案されているが、濃縮回収が困難で回収率の向上には至っていなかった。同社らは、平成20年10月から合成高分子樹脂を皮膜とするシームレスカプセル技術応用の一環として、レアメタル等の回収バイオカプセルの開発に取り組んできた。その結果、吸着剤や微生物を高濃度で保持させた独自のカプセル内部に、非鉄金属イオンを取り込むことで、効率的な濃縮回収が可能となった。同技術はレアメタルや希少貴金属に加え、今後、希土類元素等の回収にも応用が期待されるという。
情報源 |
森下仁丹(株) 事業報告(PDF)
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機関 | 森下仁丹(株) |
分野 |
ごみ・リサイクル |
キーワード | 微生物 | レアメタル | 貴金属 | 希土類元素 | 特許 | 大阪府立大学 | 森下仁丹 | 合成高分子樹脂 | 吸着剤 | バイオカプセル |
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