国内ニュース


 富士フイルム(株)、使用済みオフセット印刷用刷版材料のクローズドループリサイクルを開始

発表日:2011.09.15


  富士フイルム(株)は、印刷会社や新聞社などで使用された同社のオフセット印刷用刷版材料から、主原材料であるアルミニウムを再利用するクローズドループリサイクルを、平成23年10月より開始すると発表した。従来、同社のオフセット印刷用刷版材料生産には、耐刷性や保水性、耐汚れ性など良好な印刷特性を確保するために、純度の高いアルミニウムから製造した新地金を使用するなど、新たな資源と大量のエネルギーを要し、大きな環境負荷がかかっていた。そのため同社は、製品として使用されない廃材アルミニウムを再利用するクローズドループリサイクル体制を確立して実績を積み、今回、環境負荷のさらなる低減を図るため、印刷会社や新聞社、各メーカーと連係した以下のクローズドループリサイクルを構築した。1)リサイクルの推進窓口となるグループ会社の(株)エフアールが、印刷会社や新聞社などと取り引きしているアルミニウム回収会社を通じて、同社製の使用済み刷版材料を入手。2)協力先の合金メーカーが、使用済み刷版材料を再生地金として生産。3)圧延メーカーが、その再生地金を使って純度の高い刷版材料生産用アルミニウムコイルへと加工。4)同社の吉田南工場で、このアルミニウムコイルを原材料に使って、高品質な刷版材料を製造。これにより、アルミニウムの製造から刷版材料の生産までに発生するCO2量を、アルミニウム新地金を使用した場合と比較して最大63%削減できるという。

情報源 富士フイルム(株) ニュースリリース
機関 富士フイルム(株)
分野 地球環境
ごみ・リサイクル
キーワード CO2 | 環境負荷 | 印刷 | 再利用 | アルミニウム | 富士フイルム | クローズドループリサイクル
関連ニュース

関連する環境技術