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 川崎重工業(株)、希薄な炭坑通気メタンを燃料として活用・処理するガスタービン発電装置を開発

発表日:2011.12.21


  川崎重工業(株)は、石炭採掘時に湧出する希薄な炭坑通気メタン(VAM)を燃料として活用・処理する、「炭坑通気メタン(VAM)焚きガスタービン発電装置」を世界で初めて開発したと発表した。同装置は、世界の炭鉱から空気中に大量に放出されている未利用の低濃度メタンガスの大量処理による温室効果ガスの削減と、発電による有効活用を目指し、商品化を進めているもの。同装置は、大気中に放出されているVAMに少量のメタン含有量1~30%の炭鉱メタン(CMM)を加えた低濃度メタン・空気混合気を燃料として、触媒燃焼器で燃焼させて発電させるとともに、発電装置の排熱を利用してVAMを酸化処理するVAM浄化装置を組み合わせることで、さらなる温室効果ガスの排出低減が可能となる。さらに、両装置には、酸性雨の原因となる窒素酸化物(NOx)を全く発生させない触媒燃焼を採用している。同社は今後、同装置の信頼性や耐久性等を確認した後に商品化し、VAM放出量が多い中国やオーストラリア等の炭鉱や、低濃度メタンガスの放出量が多い米国等のごみ埋め立て地などに向けて販売する計画だという。

情報源 川崎重工業(株) プレスリリース
機関 川崎重工業(株)
分野 地球環境
キーワード 窒素酸化物 | 酸性雨 | 温室効果ガス | 炭鉱 | 川崎重工業 | メタン | 排熱 | ガスタービン | VAM | 触媒燃焼
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