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 農林水産省、森林における放射性物質の除去及び拡散抑制等に関する技術的な指針を公表

発表日:2012.04.27


  農林水産省は、森林における放射性物質の除去及び拡散抑制等に関する技術的な指針を公表した。同省では、これまでに放射性物質による森林の汚染実態調査や除染の実証試験、森林施業や森林土木技術を活用した放射性物質の拡散抑制技術の検証・開発等に取り組んできた。今回、これまでに得られた成果等を活用して、森林所有者をはじめ地域住民や自治体の担当者等向けに、森林における放射性物質対策の考え方や実施方法を整理した技術的な指針をとりまとめた。同技術指針では、現段階で「推奨される」放射性物質対策として、1)住居等近隣の森林では、落葉や枝葉等の除去とあわせた立木の伐採(スギ等の人工林の間伐や林縁部を主とした皆伐)、2)住民等が日常的に入る森林では、落葉や枝葉等の除去とあわせた間伐、3) 1)及び2)以外の地域では、下層植生が衰退している人工林等での間伐、4)1)から3)の実施により降雨等で土壌が流出するおそれがある場合は、表土流出防止工等による土壌保全措置、をあげている。同省では、同技術指針について環境省をはじめ福島県や関係自治体等へ幅広く周知を図りながら、現場で活用されるよう関係機関と調整を進めていくという。

情報源 農林水産省 報道発表資料
機関 農林水産省
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 森林 | 農林水産省 | 間伐 | 除去 | 伐採 | 放射性物質 | 除染 | 技術指針 | 土壌保全 | 拡散抑制
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