産業用エアコンプレッサ(空気圧縮機)大手の(株)神戸製鋼所と、産業用蒸気ボイラ大手の三浦工業(株)は、蒸気を動力源にして圧縮空気を製造する蒸気駆動式エアコンプレッサシステムの共同開発を行うことで合意し、商品化を進めていくと発表した。同システムは、駆動のための蒸気エネルギーがボイラから直接賄われることにより、エネルギー変換効率が非常に高く、さらにスチームモータから排出された蒸気も工場で活用できるため、電気エネルギーを用いる場合に比べて、ランニングコスト・CO2排出量ともほぼ70%以上低減させることができるという。今後、まずは出力75kW機の商品供給から開始し、蒸気仕様やコンプレッサ部のバリエーションを拡充してゆく予定。販売目標としては、3年後には100台/年を目指す。両社では、この商品の採用拡大により年間1万tのCO2排出削減を実現できると試算している。