デンマーク、バスや薪ストーブの大気汚染物質を削減する大気浄化政策パッケージを公表
発表日:2014.06.19
デンマークのブロスベル環境大臣は、バスや船舶、薪ストーブから排出される汚染物質を削減し、大気質の向上を図る政策パッケージ「きれいな空気をデンマーク国民に」を公表した。このパッケージは、今後3年間で、過去最大規模となる総額1億4900万デンマーク・クローネ(DKK)の予算を組み、このうち、コペンハーゲンのバスを対象とする排ガス対策に7400万DKK、薪ストーブと船舶の汚染物質削減・排出抑制強化、大気浄化技術の開発と都市間協力の推進には、合わせて7500万DKKを充てる。バス対策では、最新のクリーン化技術を設置するなどで、二酸化窒素(NO2)汚染を80%削減するという。自動車やストーブが排出する有害ガスや粒子状物質は肺ガンや糖尿病、心臓血管系疾患の原因となる。デンマークでは、こうした大気汚染による早死者は年間3400人に上り、大気汚染を原因とする疾患で失われる労働日数は300万日を超えるという。バス対策は2014年秋に開始され、政策パッケージ全体は2016年には完全実施となる予定である。
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