生物多様性条約の実施に関する第5回作業部会、科学技術の協力等についての勧告をまとめ閉幕
発表日:2014.06.20
「生物多様性条約(CBD)の実施に関する第5回作業部会」(WGRI5)は、2014年10月に韓国のピョンチャンで開催されるCBD第12回締約国会議(COP12)に向けた勧告をまとめ、2014年6月20日閉幕した。勧告には、持続可能な開発および貧困撲滅プログラムへの生物多様性の組み込み、資源動員、科学技術協力や能力養成の有効性と相乗効果の向上、条約・議定書の構造とプロセスの効率化、同作業部会に代わる補助機関の創設、利害関係者(企業、国際組織、地方自治体等)の関与などが盛り込まれた。これらは、COP12で検討された後、CBD戦略計画2011-2020および愛知ターゲットの達成に向けたCOP12以降の行程を示すピョンチャンロードマップに反映される見通しである。ディアスCBD事務局長は、今回の作業部会で多くの重要分野において進展がみられたとし、「持続可能な開発のための生物多様性」がテーマであるCOP12におけるハイレベルでの議論が、持続可能な開発への国際的な課題への貢献につながると述べた。