イギリス、海洋保全ゾーン23水域の新規指定案への意見募集を開始
発表日:2015.01.30
イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、海洋環境の保護を強化するため、海洋保全ゾーン(MCZ)として新たにイングランドの23水域の指定を提案し、一般からの意見募集を開始した。今回提案されているのは、合計1万810平方kmにもおよぶ水域で、ムール貝やピンクウミウチワ、イソギンチャク、クモヒトデ等の生息地が含まれている。MCZに指定することによって、海洋生物やその生息地を保護するとともに沿岸地域の長期的な経済安全保障を確保する。Defraでは2013年11月にすでに27水域をMCZに指定しており、イングランド沿岸水域の4分の1は保護海域となっている。今回は意見の募集・検討を経て1年以内の指定を目指し、その後第3次の指定をもって北東大西洋における保護海域のネットワーク化を完了させるという。Defraのユスティス政務次官(海洋環境担当)は、「次世代のために新たな保護海域を創設し、海洋の健全性と高い生産性を確実に維持できるよう、関心を持つ人々に意見を寄せてほしい」と述べた。