イギリス環境・食糧・農村地域省（Defra）は、ヨークシャーデールズ国立公園とレークディストリクト（湖水地方）国立公園というイギリスを代表する2つの国立公園の規模を拡大すると公表した。この規模拡大は2016年8月に発効される予定となっており、ヨークシャーデールズ国立公園は約24%、レークディストリクト国立公園は約3%拡大される。これにより、2つの公園はほぼ連続した広大な国立公園になるという。同国では国立公園には年間9000万人以上の観光客が訪れ、地域経済に年間約110億ポンドの収益を生み、地域の雇用の13%および地域企業の10%を支えているという。そのため、今回の拡大は自然景観の保護を強化するとともに、さらなる観光の促進と地域経済の活性化に寄与すると期待されている。Defraのエリザベス・トラス大臣は「今回の規模拡大によって、イギリスの象徴である国立公園をより良い状態で将来世代に残せることは大変喜ばしい」としている。