ドイツ、2017年は大気中NO2濃度が若干減少したものの大気質のためにディーゼル車の触媒装置の設置促進が必要と報告
発表日:2018.02.01
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2017年の大気質に関する暫定データを公表した。これは、連邦州政府とUBAの暫定測定値を評価したもので、大気中の二酸化窒素(NO2)濃度は前年比で減少し、上限値を超過した自治体数は90から70に減少したことがわかった。一方で、交通量の多い道路沿いの観測地点では、NO2濃度の年間平均値が上限値(40μg/m3)を超えるところが46%と高く、その3分の2では45μg/m3を超えた。しかし2017年の年間平均値は基準より減少しており、市街地における速度制限の導入や、公共交通の促進、バス車体への追加装備といった都市部におけるディーゼル対策が効果を挙げ始めているという。また、車両に搭載されるNOx排出に関するソフトウェアの更新による排出量の改善や、ディーゼル車の新車登録の減少(前年比で15%減)も濃度減少の理由として挙げられる。クラウトベルガーUBA長官は、改善傾向はみられるものの、都市部の大気質を維持するには車両への触媒装置の設置を早急に進める必要があると述べた。
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