中国等の科学者ら、「一帯一路」地域の生物多様性保全で協力する方針を公表
発表日:2018.11.07
中国科学院(CAS)は、2018年11月4~5日に開催された「一帯一路(アジア、欧州、アフリカをつなぐ中国の新経済圏構想)」国際科学組織連合(ANSO)設立大会で、同地域の生物多様性保全を促進する方針を共有したと報じた。同大会の「生物多様性と保全」部会には、中国、ミャンマー、スリランカ、ケニア、ラオスから38人程の科学者が参加した。科学者らは、人間活動と気候変動が同地域の生物多様性に悪影響を及ぼしていることや、生物多様性や持続可能な利用に関する先住民や地域社会の知識が重要であることを認識し、生物多様性の長期的・学際的インベントリ調査や研究と保全の能力強化のため協力する必要があるとした。また、生物多様性保全に重要である植物園の調整機関として、国際科学組織連合植物園連盟(ANSO-BGU)の設立が提案された。これは既存植物園の活性化と重要地域への植物園の新設を促し、生息域外保全とともに能力構築や環境教育を進めることを目的としている。部会では、「一帯一路」各国における生物多様性保全に関する提言を公表した。
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