国連環境計画世界自然保全モニタリングセンターの科学者ら、淡水生息地を保全する新戦略を提示
発表日:2019.07.30
国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、同センターの科学者が編集に参加した、「人新世における淡水保全」に関する科学誌特集号を紹介した。湖沼や河川などの淡水は、面積は地球上の約1%に過ぎないが、既知の生物種の1割以上が生息している。人間も飲み水、食糧、農耕のため淡水を必要としており、2030年までに人の淡水需要は現在利用できる安定的な供給量を40%超過すると予測されている。淡水生息地は劣化しており、主な原因は河川の流れを妨げるインフラ、淡水動植物の乱獲、気候変動だという。この特集号では、証拠に基づく実際的な手法によって淡水を管理する方法が示されている。その一つ、土地に基づくモデリングツールを淡水に応用した初の研究では、陸上の人間活動に対する淡水の動植物の反応とそれが人間の生活に及ぼす影響を分析し、意思決定の貴重な情報源とする方法が提示された。特集号は今後2年間無料閲覧できる。
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