ボン条約第13回締約国会議、ガンディーナガル宣言等を採択して閉幕
発表日:2020.02.22
ボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約、CMS)第13回締約国会議は、移動性野生動物種の危機の現状と保護の必要性に対処する多くの重要決議を採択して閉幕した。会議には各国政府やNGO等から過去最高の2550人が参加した。今回はアジアゾウ、ジャガーなど7種が附属書I(厳格な保護)に、ウリアル(野生のヒツジ)など3種が附属書II(国際協力による保護)に追加された。また、移動性の種と「生態系の連結性」の概念を、2020年10月の国連生物多様性会議で採択予定のポスト2020生物多様性世界枠組に統合し優先させるよう求めるガンディーナガル宣言を採択。同枠組に関する公開作業部会の第1回交渉へのメッセージになるという。会議で公表された移動性種の状況に関する初の報告書によると、保護対象種の大部分は個体数が減少している。参加者は、より包括的な再調査が必要との意見で一致。分野横断的施策(生物多様性や移動性の種にも配慮した国家エネルギー・気候政策、渡り鳥の違法な殺害・捕獲・取引への対策強化など)にも合意した。
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