生物多様性条約（CBD）は、国連の「地球規模生物多様性概況第5版（GBO-5）」を2020年9月15日に公開することを明らかにした。GBO-5は、生物多様性に関する危機の拡大と行動の緊急性についての現状を報告した様々な文書を基に包括的な証拠をまとめた報告書で、2030年までに新たな目標を達成するための道筋を示している。GBO-5は、これまでの世界の生物多様性目標「生物多様性戦略計画2011-2020（愛知目標）」の達成状況と不足分を総合的にまとめている。また、以下のような影響を与えることが期待される。1)今後10年間の政策決定のための材料を提供する、2)自然、気候変動、持続可能な開発の間での目標達成に対するつながりと依存関係を実証する、3)政策がグローバルな規模で及ぼす影響や、多方面にわたる政策とガバナンス構造の重要性についての認識を高める。