倫理的バイオトレード連合、2012年版生物多様性バロメータを発表
発表日:2012.04.12
倫理的バイオトレード連合(UEBT)は、2012年版生物多様性バロメータを発表した。UEBTは生物多様性に配慮した製品流通を目指す非営利組織で、消費者等の生物多様性への意識調査を毎年実施している。今年はブラジル、フランスなど8か国8000人の消費者が対象となった。それによると、回答者の76%が持続可能な開発を、64%が生物多様性を認識しており、75%は持続可能な開発に民間部門が重要な役割を果たすと答えたという。しかし美容関連製品において、消費者の85%が天然成分を用いた化粧品を求め、69%は成分の由来を気にしているが、世界の美容企業上位100社のうちウェブサイト等で生物多様性に言及しているのは31社のみ、原料と生物多様性の問題を包括的・継続的に報告している企業はほぼゼロだったという。持続可能な開発や生物多様性についての認識は広まっているが、ここ数年は認識の拡大が頭打ちになっているといい、ディアス生物多様性条約事務局長は、「生物多様性の持続可能な利用は、企業の存続や収益のためにも重要」として、民間企業の意識向上を呼びかけている。
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