環境省は、平成25年度予算案における環境保全経費の概要を公表した。同省では、政府の経費のうち地球環境の保全、公害の防止並びに自然環境の保護及び整備その他の環境の保全に関する経費を、環境保全経費として毎年取りまとめを行っている。今回、平成25年度予算案における総額は、1兆9,326億円となった。主な特徴として、放射性物質による大気の汚染、水質の汚濁及び土壌の汚染の防止のための措置が、環境基本法の適用対象とされたため、「放射性物質による環境汚染の防止」という新たな区分が環境保全経費に位置づけられた。内訳は、1）地球環境の保全4,916億円、2）生物多様性の保全及び持続可能な利用1,399億円、3）物質循環の確保と循環型社会の構築1,936億円、4）水環境、土壌環境、地盤環境の保全712億円、5）大気環境の保全2,302億円、6）包括的な化学物質対策の確立と推進67億円、7）放射性物質による環境汚染の防止（新規）6,980億円、8）各種施策の基盤となる施策等1,014億円となっている。