環境省は、平成29年度予算案における環境保全経費の概要を公表した。同省では、政府の経費のうち地球環境の保全、公害の防止並びに自然環境の保護及び整備その他の環境の保全に関する経費を、環境保全経費として毎年取りまとめを行っている。今回、平成29年度予算案における総額は、1兆8,784億円となった。主な特徴として、被災地の復興・創生に向けて中間貯蔵施設の整備等の予算が増額となる一方、除染実施計画に基づく面的除染が平成28年度中に完了することから、除染に係る予算等が減額となり、総額も前年度から減額となった。内訳は、1）地球環境の保全5,166億円、2）生物多様性の保全及び持続可能な利用1,422億円、3）物質循環の確保と循環型社会の構築808億円、4）水環境、土壌環境、地盤環境の保全878億円、5）大気環境の保全1,826億円、6）包括的な化学物質対策の確立と推進46億円、7）放射性物質による環境汚染の防止7,371億円、8）各種施策の基盤となる施策等1,268億円となっている。