水産庁は、2013年IWC/日本共同北太平洋鯨類目視調査の結果を公表した。同調査は、国際捕鯨委員会（IWC）の太平洋鯨類生態系調査プログラム（WC-POWER）に基づき、北太平洋海域の鯨類の資源状況等を把握することを目的に、我が国とIWCが共同で2010年から実施しているもの。4回目となる今回は、平成25年7月12日から9月9日に、北東太平洋海域（公海）で調査を実施。その結果、ナガスクジラ（3群3頭）、イワシクジラ（4群4頭）、ニタリクジラ（54群64頭）、マッコウクジラ（67群99頭）が確認された。また、各鯨種の系群構造の解明のため、ナガスクジラ1頭、イワシクジラ1頭、ニタリクジラ6頭からバイオプシーサンプルを採取。さらに、各鯨種の回遊生態や生活史の解明のため、ナガスクジラ3頭、イワシクジラ2頭、ニタリクジラ6頭の個体識別写真を撮影したという。