環境省は、平成26年度水環境における放射性物質のモニタリング結果を公表した。同省では、東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて、平成23年から福島県及び周辺県での放射性物質モニタリングを実施するとともに、水質汚濁防止法の改正を踏まえ、平成26年度から全国の公共用水域及び地下水における放射性物質モニタリングを実施している。今回、以下のモニタリングの結果をとりまとめた。1）平成26年度に全国で実施した放射性物質のモニタリング：全β及び検出されたγ線核種は、底質の1地点を除き、過去の測定値の傾向の範囲内、2）平成23年から26年度に福島県及び周辺地域で実施した放射性物質モニタリング：公共用水域の水質は全県で減少傾向にあり（福島県以外では平成25年度以降不検出）、底質はほとんどの地点で減少傾向、地下水は平成23年度に検出された2地点を除き、全地点で不検出。3）原子力規制委員会が実施した放射性物質モニタリング：全て過去の測定値の傾向の範囲内。