宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、航空環境技術の研究開発（機体技術）の一環として実施している「機体騒音低減技術の飛行実証（FQUROH）プロジェクト」において、低騒音化デバイスの効果が確認できたことなどを発表した。このデバイスは、JAXAの騒音発生メカニズムに関する研究成果を活かしたもの。今回、実験用航空機「飛翔（母機：セスナ社のビジネスジェット機）」の、1）フラップと主脚にデバイスを装着した状態、2）フラップのみに装着した場合、3）何も取り付けなかった状態について、騒音計測を実施した。その結果、どの場合も騒音低減効果が認められ、フラップにおける騒音低減効果は設計どおりであったという。今回の飛行実証は、プロジェクトの初期段階にあたり、平成29年度以降は、共同研究パートナー各社と連携して、「飛翔および旅客機」を用いた機体騒音低減技術の飛行実証を行い、機体騒音低減技術の確立に向けて取り組んでいくという。