環境省、平成30年度大気中水銀バックグラウンド濃度等のモニタリング調査結果を公表
発表日:2019.09.17
環境省は、平成30年度大気中水銀バックグラウンド濃度等のモニタリング調査結果を公表した。同省では、国連環境計画(UNEP)が取り組む国際的な水銀対策に役立てるため、国内の発生源による影響を直接受けない地点(バックグラウンド地点)である沖縄県の辺戸岬(国立環境研究所大気・エアロゾル観測ステーション)および秋田県の男鹿半島において、水銀の大気中濃度等のモニタリングを実施している。平成30年度、大気中水銀濃度の年平均値は、環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針値(年平均値40 ngHg/m3)を十分下回る値であった。また、降水中水銀濃度の年平均値は、水銀に関する水道水の水質基準値である500 ngHg/Lよりも十分低い値であった。モニタリング調査の詳細データは、アジア太平洋地域における大気中の水銀の状況についての基礎資料として重要であり、「水銀に関する水俣条約」の有効性評価にも資することから、引き続き調査を行い、国内外へのデータ提供や結果の発信を行うという。
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