凸版印刷、ケー・エフ・シー、イーエス総合研究所、重金属を吸着するシートを開発
発表日:2020.03.10
凸版印刷(株)と(株)ケー・エフ・シーおよび(株)イーエス総合研究所の3社は、重金属を吸着するシートを開発し、このシートを用いた吸着システムを提案した。2019年4月に、改正土壌汚染対策法が施行され、自然由来の重金属も管理の対象とされていた。現在、トンネル施工や建設工事などの際に発生する、自然由来の重金属を含有する土壌は、土壌を遮水シートで覆う「封じ込め工法」や、不溶化材を使用して重金属を含有した土壌を固める「混合固化工法」によって管理され、近年、吸着材を下敷きとする「吸着層工法」についての研究も進んでいる。今回、開発したシートは、土中の重金属のみを吸着するため、溶出水の濃度を基準値以下にすることが可能で、河川や海への有害物質の流出を低減することを可能とする。厚さ2mmの均質で柔軟性を有するシートでロール状に納品されるため、重機を使用せずにそのまま広範囲に敷設でき、工程数の削減による作業効率の向上を実現するという。
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