東京都、令和2年度キョン対策の概要を発表
発表日:2020.07.20
東京都は、令和2年度のキョン対策の概要を発表した。伊豆大島(東京都大島町)では、シカ科の特定外来生物「キョン(学名:Muntiacus reevesi)」の増加による農業被害が顕在化して久しく、ラン科の絶滅危惧種「キンラン」の減少など、生態系への影響が懸念されている。令和元年末のキョン生息数は19,611頭(階層ベイズ法により推定した中央値)で、平成30年度よりも292頭(約1.5%)増加したと見られている。年間の自然増加数相当を捕獲していると考えられ、増加に歯止めがかかり、平成29年頃から横ばい傾向が続いている。捕獲頭数(参考)は、平成30年度が4,110頭、令和元年度が3,576頭である。令和2年度の主な取組は、1)令和元年度の台風によって損壊した柵や網の補修を進めるとともに、捕獲可能となった場所から順次捕獲を再開する、2)台風被害からの復旧状況に応じて、従来捕獲圧がかけられなかった地域での捕獲を強化し、生息数の低減を目指す、である。都では、これらの結果を踏まえて、引き続き対策の強化に取り組んでいくという。
▲ページ先頭へ
新着情報メール配信サービス
RSS