大日本印刷(株)は、食品・飲料向け包装材分野の事業において、植物由来の原料の割合を高めた「長期保存用・液体紙容器」についてバイオマスプラスチック、バイオマスインキ、森林認証紙の使用を標準仕様として販売を開始する。同社は、資源の循環、CO2の削減および自然環境の保全といった3つの価値を提案する環境配慮包材事業を推進しており、PET再生材を活用したリサイクル包材、単一素材でリサイクル性の高い包材、サトウキビ由来の原料で一部を置換したバイオマスプラスチック包材などを製品化している。今回、標準仕様として森林認証紙を主原料とし、バイオマスプラスチック包材のうちPET素材のフィルム、その他素材(アルミ)などを組み合わせ、密封性・衛生性といった食品容器の要求性能のみならず、ライフサイクル全体のCO2排出削減が期待できる液体紙容器とした。バリア性・保香性が求められる酒類業界、調味料・トイレタリー業界などに対応した製品で、石化由来プラスチック特有の臭いを抑え、味や香りなどの官能を向上させる低臭シーラント加工も可能であるという。