環境省、「ツシマヤマネコ」保護増殖事業の進展を発表
発表日:2021.03.23
九州地方環境事務所は、横浜市立よこはま動物園(ズーラシア)において、「ツシマヤマネコ」が人工授精により誕生したと発表した。ツシマヤマネコは、長崎県対馬のみに生息する野生のネコで、生息数は100頭弱と推定されており、国内で最も絶滅の恐れが高い種の1つとして、平成6年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」により国内希少野生動植物種に指定されている。ツシマヤマネコ保護増殖事業は、平成7年に策定された「ツシマヤマネコ保護増殖事業計画(環境庁、農林水産省)」に基づきとりまとめられた「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針」に沿って、環境省や農林水産省が、自治体や大学、NPOなどと連携し、保全・繁殖個体の野生復帰等を進めていた。ズーラシアは平成18年より飼育下繁殖に携わり、令和元年度からは腹腔鏡を用いた人工授精に取り組み、今回、同園において令和3年3月上旬に妊娠を確認していた個体が無事に出産した。人工授精によるツシマヤマネコの繁殖成功は国内初の事例であるという。
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