NEDOなど、CO2の船舶輸送に関する研究開発・実証事業を開始
発表日:2021.06.22
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、CO2回収・有効利用・貯留技術(CCUS; Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)の社会実装を視野に入れた実証事業を開始した。同事業は、安全性を確保しながらCO2輸送の低コスト化を目指し、最適な温度・圧力条件で液化したCO2を出荷・輸送から受け入れまで行う一貫輸送システムの確立に資する研究開発等を行うもの。委託先は日本CCS調査(株)、(一財)エンジニアリング協会、伊藤忠商事(株)および日本製鉄(株)の4社。先ずは長距離・大量輸送に適したCO2の液化および貯蔵システム、輸送船舶の研究開発ならびに設備機器の設計に必要な検討を行い、2023年度末頃から石炭火力発電所(京都府舞鶴市)で排出されたCO2を出荷基地で液化し、船舶で北海道苫小牧市の受入基地に輸送する。一方、安全規格や設計基準の検討に必要な基礎要件を実証試験データから収集・分析し、液化CO2の長距離・大量輸送に求められる国際的なルール形成や、ビジネスモデル検討にも取り組む。世界初のCCUSを目的とした液化CO2船舶輸送実証になるという(事業期間:2021~2026年度、予算:160億円)。
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