環境省、与那国島で特定外来生物「オオヒキガエル」捕獲を発表
発表日:2021.07.27
沖縄奄美自然環境事務所は、令和3年7月23日、与那国島(八重山郡与那国町)において、オオヒキガエル(学名:Bufo marinus)を発見し・捕獲したと発表した。オオヒキガエルは、特定外来生物に指定されている中南米原産の大型のカエルで、サトウキビ害虫駆除の目的で日本を含む多くの環太平洋諸国に移入され、各地で定着、生態系被害を引き起こして問題視されている侵略的外来種。与那国島では、平成13年、23年、25年に発見・捕獲されているが、その後は今回の発見まで8年間確認がなく、現時点では同種が与那国島で定着、繁殖している可能性は低いと考えられている。同省では、平成13年度から西表島において、オオヒキガエルやシロアゴガエル等外来カエル類の侵入防止を目的としたモニタリング調査を実施しており、資材等の搬出元となっている石垣島においても外来カエル類のモニタリング等を行い、侵入防止や普及啓発による監視体制を構築している。今回の捕獲を受けて、今後、与那国島内に侵入した外来カエル類の拡散を防止するため、外来カエル類が発見された場合は個体の捕獲や卵塊の除去等を行うとともに、与那国島の住民が早期発見できるよう、普及啓発用の外来カエル類の模型及び鳴き声を確認できる展示物をアヤミハビル館(運営:与那国町観光協会)に配置するという。
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