国環研、寄付金募集プロジェクト2件を紹介
発表日:2021.11.30
国立環境研究所は、「募集特定寄附金」の運用を想定しているプロジェクトを紹介した。同研究所は、2021年8月に寄附金制度を改正し、寄付金の種類を、研究活動全般に対する寄付金(一般寄附金)、研究テーマ・プロジェクト等の使途を特定して支援を募る寄付金(募集特定寄附金)、寄附者が使途を特定する寄附金(使途特定寄附金)とした。今回新たに、「絶滅の危機に瀕する野生生物の遺伝資源保全」プロジェクトと「全国の調査員を募集して行う生物季節モニタリング」プロジェクトの2件について、寄付金の募集を開始した。前者は、国内の絶滅危惧野生生物の皮膚などから培養した体細胞、生殖細胞(精子、卵子、受精卵など)および組織を長期保存用タンクの中で凍結(冷凍)保存することで、絶滅危惧種の遺伝的多様性を将来に残し、絶滅の危機に備えるもので、寄附金募集によってより多くの生物種の保存を目指す。後者は、2021年に国立環境研究所・気象庁・環境省が協力して始めたもので、市民参加型の長期観測モニタリングネットワークを構築し、幅広く生物季節モニタリングの体制を構築するために、調査道具や旅費、自動観測技術の開発などに寄付金を活用する。2021年11月30日に報道関係者に対する記者レク(オンライン開催)を行い、寄附金サイトのリニューアルやクレジットカード決済代行サービスも導入した。
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