WWFジャパンは、「アセットオーナー向けのWWFリソースガイド：資産運用会社の選定、任命、およびモニタリング」の日本語版を公表した。パリ協定や、2021年にイギリスのグラスゴーで開催された国連の気候変動枠組み条約会議（COP26）において、「1.5℃目標」が示される中、経済や金融の分野においてもこの目標の達成に向け、動き出すことが必要とされる。しかし、年金基金などのアセットオーナーの上場株式や社債のポートフォリオは、いまだパリ協定の目標達成に整合していないことが2018年のWWF調査で示されていた。今回、アセットオーナーが資産運用会社を選ぶにあたり、各社の気候パフォーマンスを評価するために利用できる、既存のガイダンスや各種のネットゼロに関する投資家のイニシアチブなどの概要を説明したガイドを公開した。世界の金融を、気候変動対策を促進し、サステナブルな社会を実現させるものに変えていくことに資すものであるという。