森林×ACTチャレンジ2025―京王電鉄らの脱炭素貢献を顕彰
発表日:2025.09.12
林野庁は、森林づくり活動や森林由来J-クレジットの活用を通じて、2050年ネット・ゼロの実現や生物多様性保全に貢献する企業等の取組を顕彰する「森林×ACTチャレンジ2025」の受賞者を決定した。応募総数30件の中から、審査委員会による審査を経て、農林水産大臣賞(グランプリ)1件、林野庁長官賞(優秀賞)3件が選定された。
グランプリには京王電鉄が選ばれた。同社は福島県などで森林所有者を対象に、伐採後の再造林の重要性を啓発するシンポジウムを毎年開催しており、確実な再造林の実施に加え、渓流沿いの森林保残など生物多様性への配慮を行っている。また、北海道の社有林や山梨県甲府市の「京王水源の森」での森林づくり活動に加え、高尾山口駅の駅舎や全天候型遊戯施設「京王あそびの森」では多摩産材を活用。日本山岳会と連携した親子向け森林体験スクールも実施しており、都市と自然が近接する京王線沿線の環境保全に取り組んでいる。
優秀賞には、協同組合ウエル造林、セガサミーホールディングス、延岡市/延岡西日本マラソン大会の3件が選定された。セガサミーは長野県南相木村において森林整備資金の提供や社員による森林づくり活動を実施。地域住民をイベントに招待するほか、SNSを通じて地域の魅力を発信している。延岡市と延岡西日本マラソン大会は、ゼロカーボンシティの実現に向けて、市内で創出した森林由来J-クレジットを活用し、大会運営に伴うCO2排出をオフセットする取組を展開している。
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