NEDO、GI基金事業(レベル4自動運転・自動走行関連)に着手
発表日:2022.07.19
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、グリーンイノベーション(GI)基金事業の一環として、電動・自動走行車の普及を通じ、世界および日本の脱炭素化に貢献することを目指す「電動車等省エネ化のための車載コンピューティング・シミュレーション技術の開発」プロジェクトに着手した(実施予定期間:2022~2030年度、NEDO支援規模:420億円)。世界の電動車市場は今後も拡大し、2030年には約140兆円規模に成長すると言われている。一方、日本の自動車産業は高いCO2削減ポテンシャルを有しており、パワートレインの電動化への対応や、コネクテッド・自動運転機能による平常走行時の高度エコドライブ、サグ部(下り坂から上り坂への変化点)・トンネル・事故に起因する渋滞の解消など、保有技術やノウハウを通じて得られる交通流の最適化、ひいてはCO2削減への貢献が期待されている。本プロジェクトは、日本の自動車産業の競争力維持を重視しつつ、2030年には約45兆円、2040年には約150兆円に達し、将来の市場を牽引すると見られている「自動運転・コネクテッドカー」分野における技術開発を重点的に支援するもの。主に分散型アーキテクチャー(エッジ処理志向)を前提にした「車載コンピューティング」の研究開発を実施する。具体的には、1)レベル4自動運転を実現するための性能を担保しながら、徹底した省エネ化を進めるための自動運転ソフトウエア、2)1)に係るセンサーシステムの研究開発、3)サプライチェーン全体で電動車などの開発の加速化・高度化を実現するための、シミュレーション基盤構築のための研究開発を実施する。本プロジェクトについては、2022年3月に個別計画「自動車関連プロジェクトの研究開発・社会実装計画(経済産業省、国土交通省)」が策定されている。今回、同計画に基づき、「Microautonomy~集合的にスケーラブルな自動運転システムの創出~(株式会社ティアフォー)」など3テーマ(実施予定先)を採択した。
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