遺伝子組換え植物実態調査(令和2,3年度)の結果を公表 農水省
発表日:2022.07.26
農林水産省は、令和2年度及び令和3年度遺伝子組換え植物実態調査の結果を公表した。同省では、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律に基づき承認した遺伝子組換えセイヨウナタネや遺伝子組換えダイズによる生物多様性への影響の有無を検証するため、セイヨウナタネとその近縁種については平成18年度から、ダイズとその近縁種であるツルマメについては平成21年度からそれぞれ遺伝子組換え体の生育や近縁種との交雑の有無について調査をしている。遺伝子組換えセイヨウナタネは、令和2年度は6港において計81群落(131個体)、令和3年度は8港において計83群落(106個体)生育、また、遺伝子組換えダイズは、令和2年度は1港において計3群落(14個体)、令和3年度は1港において計5群落(5個体)生育していたが、供に生育範囲が経年的に拡大する状況はなかった。令和2年度、遺伝子組換えダイズ1個体で、他の遺伝子組換えダイズとの交雑が疑われたが、周囲の状況等から交雑した可能性は極めて低いと考えられ、令和3年度は、遺伝子組換えダイズ間の交雑は認められなかったという。これにより、組み換えられた遺伝子が交雑可能な近縁種に拡散したり、組換え体の生育範囲が拡大したりする状況はないという結果となった。
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