鹿児島・奄美市、ノネコ捕獲・譲渡など生態系保全の成果を紹介
発表日:2023.03.10
鹿児島県奄美市は、奄美大島における生態系保全のために行っているネコ対策の成果を公表した。奄美大島では、島内5市町村が平成23年度に「飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例」を制定するとともに、平成29年度には環境省、鹿児島県、島内5市町村で「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画」を策定し、飼い猫の適正な飼養の推進、集落・市街地におけるノラネコのTNRの実施、ノネコの捕獲・一時収容・譲渡の取組を推進してきた。「飼い猫」の登録、避妊・去勢手術を進め、2011年に制定した条例を、2017年に改正し、罰則を追加している。2021年度の避妊・去勢手術率は84.9%にまで上昇した。マイクロチップ装着率も62.0%まで高まった。また、市街地に生息し特定の飼い主がいない「ノラネコ」のTNR処置を進めており、処置頭数は累計2783匹に達した。野山でいきものなどを食べて生活している野生化したネコ(=ノネコ)は捕獲し、譲渡する取組を行う。2021年には124匹、2022年には88匹捕獲し、全頭譲渡(1匹は譲渡予定)したという。
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