京都府は「生物多様性未来継承基金」への寄付を募集している。京都府では府内の生物多様性を守るため「生物多様性未来継承基金」を創設し、基金を活用した豊かな自然環境や生態系を保全する取組を進めている。生物多様性は、京都の特徴と言える伝統・文化も生物多様性と深く結びつき発展してきている。例えば、祇園祭や葵祭、茶道、華道、京料理など、特色ある日本文化の発展にも寄与している。一方で、乱獲やシカの食害、外来生物の侵入等による生物多様性の喪失に歯止めがかからず、野生動植物の絶滅や減少が続いている。府では、持続可能な社会の実現のため、多様な主体を積極的に巻き込み、生物多様性を未来に引き継いでいく取組を進めていく。今回、寄付を募っている基金は、府内の希少野生動植物等の保護・生育環境の保全・再生や、自然体験活動や環境教育の推進、普及啓発などに活用するもの。今後、さらに基金活用事業の充実を図り、生物多様性に貢献していくという。