環境省、令和6年版白書を閣議決定し公表
発表日:2024.06.07
令和6年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書が本日閣議決定され、公表された。これらの白書は「自然資本充実と環境価値を通じた新たな成長による高い生活の質の充実」をテーマとしている。同白書では、この計画の内容を中心に、現在の環境状況や施策について概説している。令和6年版白書の第1章では、環境・経済・社会の統合的向上を目指す大きなビジョンを示している。第2章では、気候変動、生物多様性の損失、汚染の3つの世界的危機に対する最新の動向や施策を紹介、相互依存性を認識しつつ自然再興・炭素中立・循環経済等の政策統合を図ることが重要とされている。第3章では、自然再興・炭素中立・循環経済の同時達成に向け、地域と住民の生活を豊かさやウェルビーイングに繋げるための「地域循環共生圏」やライフスタイルシフトの取り組みが紹介されている。第4章では、東日本大震災や原発事故の被災地の環境再生の進捗や、復興に向けた未来志向の取り組みが紹介されている。環境白書、循環型社会白書及び生物多様性白書は、国会へ提出される年次報告書だが、環境問題の全体像を分かりやすく示すために1つにまとめられている。印刷工程で発生する二酸化炭素は、環境省のオフセット・クレジット制度で、東日本大震災の被災地のクレジットでオフセットされている。同省は、白書に関する情報提供のため、「白書を読む会」を開催する予定であり、また、英語版を本年秋頃にウェブサイトに掲載予定だ。
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