MS&ADは、日本自然保護協会（NACS-J）との間で、ネイチャーポジティブの実現に向けた協定を締結した。この協定は、生物多様性や自然災害リスクの軽減に関する情報や知見を共有し、それぞれの取り組みに活かすことを目的としている。MS&ADグループは、得られた情報を基に、生物多様性の毀損リスクや自然災害リスクの軽減に役立てる方針だ。背景として、自然資本の毀損や生物多様性の損失は持続可能な社会の実現に向けた大きなリスクとされている。MS&ADグループは、地球環境との共生を重点課題とし、自然資本の財務情報開示やソリューション提供に力を入れている。一方、NACS-Jは生物多様性の回復と社会変革を目標に掲げ、活動を展開している。今後、両者は企業の事業活動による自然環境への影響について科学的な調査・分析を行い、その情報を共有する。MS&ADグループは、これを基に商品・サービスの提供や顧客との対話に活かし、地球環境との共生やネイチャーポジティブ経済への移行に貢献する。また、自然災害による被害を緩和する「グリーンレジリエンス」の取り組みも推進していくという。