国土交通省は、2024年6月に創設した「NX補助金（内航変革促進技術開発費補助金）」の新規対象案件を3件採択した。NX補助金は、内航事業者が造船・舶用事業者と連携し、DXやGXといった社会の変容や船員の高齢化といった諸課題に対応しつつ、新たな社会ニーズに貢献できる技術開発・実証事業に取り組む経費を支援するもの。──今回、物流革新DXで1案件、物流革新GXで2案件が採択された。物流革新GXの2案件は、新日本海フェリーと三菱造船が共同提案した「ペロブスカイト太陽電池を船舶に搭載するための技術開発」と、旭洋造船と三輪が共同提案した「タンク内を水等の液体が移動することで、船舶の横揺れを減少させる装置（アンチローリングタンク）とシステム操船による省エネ運航ならびに船員負荷軽減のための技術開発」である。これらの技術は、船舶のエネルギー効率を向上させ、環境負荷を軽減することを目指している。──国土交通省は引き続き、NX補助金による革新的な技術開発を支援していく方針だ。