国連広報センターは、2025年の「1.5℃の約束」キャンペーンの開催概要を発表した。このキャンペーンは気温上昇を1.5℃に抑えるための行動を促すために、2022年から行われているもので、参加メディアは毎年増加している。2025年は史上最多の169のメディアが参加し、1月1日から12月31日までの通年で実施する。──2024年の調査では、キャンペーン認知者の気候変動への危機感は高まったが、具体的な行動は広がっていないことが明らかになった。これにより、生活者に具体的な行動を提示することの重要性が浮き彫りになった。そこで、2025年の企画では、9月から11月にかけて集中期間が設け、キャンペーンの諸活動を重点化する。SNSを活用したショート動画の制作や、気候科学者との連携を強化し、猛暑の時期には「何もしないともっと暑くなる」SNSムーブメントを推進する。気候変動対策の重要性を広く伝えつつ、行動変容を促すことも狙いの一つに挙げている。