環境月間に向けた多層的メディア戦略と行動変容の促進
発表日:2025.05.27
環境省は、令和7年度の「環境の日」(6月5日)および「環境月間」(6月)に向けた広報・啓発活動の詳細を発表した。環境基本法に基づき、6月5日は「環境の日」と定められており、1972年に開催された国連人間環境会議を記念する国際的な記念日でもある。日本の提案により、国連では同日を「世界環境デー」としている。
今年度のテーマは「心地よい暮らしのために、今できる選択を。」であり、国民一人ひとりの環境意識の向上と行動変容を促すことを目的としている。環境省は、SNSやウェブメディア、雑誌、ラジオなど多様なメディアを活用し、環境保全に関する情報発信を集中的に行う。
具体的な取組としては、NewsPicksの番組「The UPDATE」との連携により、過剰消費と持続可能な消費行動をテーマに議論を展開する。また、雑誌「Hanako」とのタイアップでは、ヴィーガンディレクターによる日常的な環境配慮行動の提案を紹介する。さらに、オーガニック野菜の価格の背景にある生産現場の実態を伝える動画コンテンツや、政府広報ラジオ番組での特集放送も予定されている。加えて、国連環境計画(UNEP)が主催する世界環境デーの国際イベント(韓国・済州島)には、環境省の地球環境審議官が出席し、日本の取組を国際的に発信する。これらの活動は、国内外における環境意識の醸成と、持続可能な社会の実現に向けた行動の促進を意図している。
環境省は、関係府省庁や地方自治体にも行事開催を呼びかけており、全国的な連携による普及啓発の強化を図る。なお、広報用画像は非商用かつ加工不可の条件で提供されている。