東京都、2011年版東京都レッドリスト(島しょ部)を発行
発表日:2011.06.01
東京都は、「東京都の保護上重要な野生生物種(島しょ部)」(東京都レッドリスト(島しょ部))を約10年ぶりに改定し、2011年版として発行した。同リストは、刻々と変化する自然環境の最新の状況を把握し、希少種保全にかかわる取組を推進するための基礎資料とすることを目的として、平成21年度から平成22年度までの2ヵ年の調査結果をとりまとめたもの。今回掲載された種は、小笠原諸島625種・伊豆諸島617種となり、前回(1998年版)と比較して、小笠原諸島では検討対象種の拡大等により掲載種が184種増加したが、伊豆諸島では検討対象種数の拡大よりも、本来、生息域でないことから除外された種数の方が多い等の理由により36種減少した。また、島しょ部全体の傾向として、ニホンイタチ等の外来種の影響が見られるが、外来種対策により希少種の生育・生息状況が改善している例もあるという。都では今後、種ごとの状況を詳細に記載した島しょ部の解説版(レッドデータブック)を平成23~24年度で作成し、平成25年度に公表する予定としている。
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