環境省は、福島県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果を公表した。同省では、モニタリング調整会議で決定された総合モニタリング計画に基づき、継続的に水環境（公共用水域（河川・湖沼、水源地、沿岸）等）の放射性物質モニタリングを実施している。今回、福島県内の公共用水域における環境基準点等193地点（河川：113地点、湖沼・水源地：46地点、沿岸・水浴場：34地点）（平成23年9月15日～10月14日採取）について、測定結果（速報）を公表した。それによると、放射性ヨウ素については、水質・底質・周辺環境とも、全地点で不検出であった。放射性セシウムについては、沿岸・水浴場の水質で不検出であったが、河川、湖沼・水源地の水質・底質・周辺環境とも検出された地点があった。さらに、空間線量は、河川で0.07～17.12µSv/h（検出限界の上限）以上を測定した。同省では今後、福島県、宮城県、山形県（一部）、茨城県、栃木県、群馬県及び千葉県（一部）において、関係機関と調整を行い、継続的に、河川、湖沼等の放射性物質の水質、底質等の測定を実施するという。