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 国際エネルギー機関、世界の気温上昇を2℃に抑える4つのエネルギー政策の早期実施を提案

発表日:2013.06.10


  国際エネルギー機関(IEA)は、世界の気候上昇を2℃に抑える目標を実現するには、世界の温室効果ガス排出量の約3分の2を占めるエネルギー部門において徹底的な削減努力が必要であると、『世界エネルギー展望』の特別報告書で示した。IEAによると、エネルギー関連のCO2排出量は2012年に世界全体で1.4%増加し、過去最高の316億トンを記録。このままでは世界気温が3.6~5.3℃上昇する恐れがあるという。このため報告書では、経済成長を損なうことなく、既存技術のみを用いて2020年までに大幅な排出削減をもたらす4つのエネルギー政策を提案。具体的には、1)建物や産業設備、輸送手段における省エネ対策の実施、2)非効率的な石炭発電所の建設・使用の制限、3)石油・ガス上流事業で排出されるメタン(温室効果ガス)の半減、4)化石燃料補助金の段階的廃止、である。報告書ではまた、気候変動の物理的影響に対するエネルギーシステムの適応力向上の必要性や、気候対策の遅れによるコスト増大など、様々な分析結果を示した。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード 省エネルギー | CO2 | 温室効果ガス | 気温 | メタン | 国際エネルギー機関 | IEA | 化石燃料 | 排出削減 | エネルギー政策
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