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 国際エネルギー機関、CO2濃度450ppmでの安定化に向けた報告書を公表

発表日:2009.10.06


  国際エネルギー機関(IEA)は、温室効果ガス濃度を450ppm(CO2換算)で安定化させる道筋を示す新たな研究成果を公表した。この報告によると、現在の経済危機で2009年のCO2排出量は3%程減少し、2020年にはIEAの1年前の予測より、排出量が5%減るという。また、450ppmでの安定化を目指すシナリオとして、化石燃料の消費量を2020年より前にピークアウトさせ、何もしないケースと比べ、2020年の排出量を世界全体で3.8ギガトン削減しなければならないと指摘。このうち1.6ギガトンはOECD諸国、1ギガトンは中国で削減する必要があり、中国が地球温暖化防止に果たす役割の大きさを強調した。エネルギー分野での改革には、2010~2030年に10兆ドルの投資が求められるが、産業・運輸・建物分野では、現在から2030年にかけて8兆6000億ドルの省エネ効果があるという。なお、この研究成果は、2009年版世界エネルギー展望の一部となるもので、最終版は2009年11月10日に公表される。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード CO2 | OECD | 温室効果ガス | 中国 | 国際エネルギー機関 | IEA | 化石燃料 | 450ppm | 経済危機
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