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 欧州委員会、衛星を用いた地球観測システム「コペルニクス」の環境データを無償開放へ

発表日:2013.11.13


  欧州委員会は、衛星を用いた地球観測システム「コペルニクス」の環境データを、ポータルサイトを通じて無償で提供する。大気中のガスなど膨大な観測データの公開により、市民、研究者、政策決定者が環境側面をふまえた活動や意思決定ができるよう支援する。また、環境データサービス業はもとより、輸送、保険、農業などさまざまな業界に恩恵が及び、2030年までに300億ユーロの経済利益と5万の雇用創出が見込まれるという。これまでの研究開発衛星や地上・海洋等に配備したセンサーによる観測データに加え、2014年には低軌道で周回する新たな衛星「センチネル-1」を打ち上げ、その画像データも提供する。「センチネル」は2014年から2021年にかけ6つのミッションを行い、幅広いユーザーの需要に応じた観測データを提供していくという。また、欧州だけでなく世界各国がデータを利用できることから、気候変動や食糧問題などへの取り組みに寄与するなど国際的にも重要だという。今後、欧州委員会は同システムの効果を監視し、必要に応じて調整していくとしている。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 地球環境 環境総合
キーワード 衛星 | 欧州委員会 | 観測 | 地球観測 | 環境データ | コペルニクス
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