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 イギリス気象庁、温暖化を2℃未満に抑えられるかどうかによって降雨パターンの変化も大きく異なると指摘

発表日:2016.12.06


  イギリス気象庁(MetOffice)などは、気候変動の影響で地球の平均温度が上昇することで、世界中の降雨パターンがどのように変化するかを分析した。その結果、従来の考えに反し、地域規模の降雨パターンは地球規模の温暖化に比例して変化するわけではないことが示されたという。地域によっては、温暖化を2℃未満に抑えるというパリ協定の目標が達成されなかった場合の降雨パターンの変化は、2℃未満に抑えられた場合の変化と大きく異なると予想された。一方、温室効果ガス排出量の増加や緩和措置によって温暖化が2℃に達する速度が変化しても、降雨パターンの変化はおおむね同じだと考えられるという。研究チームによると、気候変動に関する議論では地球の平均気温の上昇に注目しがちだが、気候変動が最も人間に影響を及ぼすのは特定の気象事象によってであり、地球規模の平均によってではない。降雨は人間の生活に大きな影響を及ぼすため、温暖化が将来の降雨パターンの変化に及ぼす影響を予測する必要があるという。

情報源 イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁(MetOffice)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | イギリス気象庁 | 温暖化 | 気温上昇 | 降雨 | 気象 | MetOffice
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