イギリス気象庁など、気候変動による永久凍土層の融解は従来想定以上と予測

発表日:2017.04.10

イギリス気象庁(MetOffice)などの科学者の国際チームは、地球温暖化によって永久凍土層の融解が従来考えられていたより約20%多くなり、温室効果ガスが大量に大気中に放出される可能性があるとの研究結果を公表した。温暖化で気温が1℃上昇するごとに400万km2近い凍土が融解するという。永久凍土内部には大量の有機物が閉じ込められており、融解すると、CO2やメタンといった温室効果ガスが大気中に放出されるほか、高緯度地域の地盤が不安定になり、建物や道路が損壊する危険があるとされる。この研究では、永久凍土の変化と気温との関係を調べ、これを地球気候モデルに当てはめて未来の永久凍土分布図を作成。これにより、気温上昇の程度に応じて失われる永久凍土の量の計算が可能になった。永久凍土は従来考えられていたよりも地球温暖化の影響を受けやすく、産業化以前より2℃高い状態で安定した場合、現在の永久凍土層の40%以上が融解するとみられる。しかし、1.5℃の上昇で収まれば約200万km2の永久凍土が守れるといい、科学者らは、こうした情報の提供が地球温暖化をめぐる政策に役立つことを期待している。

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