イギリス気象庁、地球の平均気温の上昇ペースは2014~2016年に再び加速したと報告

発表日:2017.09.18

イギリス気象庁(MetOffice)は、1999年から2014年までが地球温暖化の減速期で地球の平均気温の上昇傾向は落ち着いていたが、上昇ペース減速の時期は終了したとみられると報告した。2014~2016年に記録的高温が続き、平均気温は再び20世紀後半のような急激な上昇期に入ったことがデータから読み取れるという。地球温暖化は人間による温室効果ガスの放出等が主因だが、自然の変動性も関係している。その一つが太平洋の海面温度の高温期と低温期が10年以上の周期で交替する「太平洋十年規模振動(PDO)」で、温暖化減速期のPDOは熱を吸収する低温期に当たり、人為起源の気候変動の速度を一時的に緩めてきた。これが高温期に転換したため、太平洋の海面水温が上昇し、今後は地球全体で温暖化が加速するとみられる。地球の平均気温は工業化以前に比べて約1℃上昇しており、1.5℃未満に抑えるとするパリ協定の目標実現には厳しさが増している。PDOの高温期がどのくらい続くかを予想するには、PDOの周期に関する研究の進展を待つ必要があるという。

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