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 ドイツ連邦議会、炭素隔離・貯留法案を審議

発表日:2009.05.06


  ドイツ連邦議会で炭素隔離・貯留法(CCS法)案の審議が始まった。ドイツのガブリエル環境大臣は、石炭火力発電所は環境影響を低減しない限り、今後の稼動は難しく、CCSはその一つの可能性だと指摘。また、CCS法を石炭優遇対策だと非難する声は誤りで、温暖化防止対策の中心は再生可能エネルギーの拡大や省エネであり、CCSより優先されると述べた。そして貯留が永久に確実であることが最も重要だとして、同法で安全なCCSの方向性を示し、高い環境基準を求めていく姿勢を強調した。同法はCCSの試験・実証プラントに、計画上・投資上、高い安全性を事業者に求める。事業者はCO2が無期限に安定的に貯留されることを証明し、人や環境へのリスクに対する予防措置を基準に沿って講じなければならない。事業者は施設の稼動から約80年後、活動停止から30年後に、初めて国家にその責任を引き渡すことが可能となる。2015年に国内外のプラントの経験を評価し、同法の安全・環境基準、CCSの技術的・経済的な実現可能性を判断する予定。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 地球環境
キーワード 再生可能エネルギー | CCS | 省エネルギー | 火力発電 | 石炭 | 地球温暖化 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 炭素隔離・貯留
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